オートロックでも安心できないから二個鍵つけました
結婚してから一度も会っていない高校のときの友人が、子供を連れて我が家に遊びに来ることになった。5年ぶりの再会だ。会っていない間にお互い結婚し、彼女にはすぐに子供が二人でき、私は今のところ仕事を続けている。そろそろ子供を作ろうかなんて夫と話していたので、彼女にもアドバイスを求めようと思っていた。
彼女たちはうちのマンションまで車で来ることになっていたので、マンションのエントランスでうちの部屋番号を押して呼び出してと伝えてあった。私は部屋でエントランスからの呼び出しを待っていたのだが…。到着予定時刻を少し過ぎたころ、うちの玄関に向かってバタバタと子供の足音が聞こえて、その足音の主がバンバンとドアを叩きだした。驚いて玄関を開けると、幼い子供二人が…そして後から「こらーっ!玄関叩かないのっ!」という聞き覚えのある懐かしい声がした。友人だ。あれ、呼び出しなかったのに…と心の片隅で思いながらも、私たちは久しぶりの再開を喜びあった。
食事を終え、つもりに積もった話をし、あっという間に時間は過ぎた。私は玄関まで見送りに出たとき、そういえばどうやってこのマンションに入ってきたのかと尋ねた。すると…
「ここの管理人さんに、誰に用ですかって聞かれて、○○さんですって答えたら、開けてくれたの」と言うではないか。えぇ!?それじゃあ、何のためのオートロック?彼女だからよかったものの、悪い人だったらどうするつもりだったんだ?頼むよ、管理人さん…。
日頃からオートロックだからと油断し、鍵をかけることすらサボっていた私だったけど、オートロックでも安心できないということがわかり、二個鍵をつけることにした。安全だからと油断する人が多いため、オートロック式のマンションでの犯罪が後を絶たないんだと二個目の鍵をとりつけてくれた鍵屋さんから聞いた。何かある前に気づくことができて本当によかったと思っている。